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妊娠・出産 ヴァージニア

アメリカでの妊娠出産③

投稿日:2019年8月11日 更新日:

アメリカ人夫と結婚し、アメリカ移住。そして第一子妊娠!渡米間もなく、英語もままならない中、ゼロから調べ葛藤する日々。今後、アメリカで妊娠出産される方のお役にたてればと思い、私の経験をココにまとめます。参考にしてください。

 

里帰り出産か?海外出産か? 

妊娠14週で赤ちゃんの出生前診断結果に安堵したも束の間、大事な大事な事を決める時期がやってきました。

何処で出産するか。

結婚を機にアメリカ移住したので英語も儘ならないし、慣れない国での出産は不安が大きすぎるし、初産ということもあるので「里帰り出産」しようと思い色々調べることにしました。

 

すると、あれこれ問題が発生。

問題1  「出産育児一時金」が受け取れない

これが最大の理由です。

日本では妊娠・出産費用は健康保険適用対象外。しかし、それに対しての公的支援制度がいくつか用意されているので、自治体に申請、受給すれば、貯蓄が少なくとも大抵はペイできます。ちなみに私の実家がある市ではこんな感じ。

 

出産育児一時金 42万円
妊婦健康診査費の一部助成 健診14回分で、1回あたり5,000円が11回、15,000円が3回(合計上限100,000円)が限度
その他 市内の協力金融機関で、赤ちゃん名義の積立口座を開設すると、市から積立支援金5,000円を支給

民間の保険に加入していれば、帝王切開時に“手術扱い”になり、手術費用として保険金がもらえたりもするので、richな病院richな個室、特殊な手術がない限りは資金的な不安は無いと言えます。

しかしこの公的支援を受けるには、

国民健康保険に加入していることが最低条件。

 

私は昨年アメリカ移住した際、住民票を海外に移し、国民健康保険も抜けてしまいました。つまり上記の支援は受けられない。すぐに帰国し住民票を戻し国民健康保険に再加入すれば良いのではないかと調べたところ、出産時の支援を受けるために一時帰国し国民健康保険に加入しなおす事ができなかったという、ブロガーさんの体験がたくさん出てきたのです ̄□ ̄; 理由を読むとごもっともな事もあるのですが。

つまり 妊婦検診検査+出産費用は全額自己負担…

 

問題2 出産後のペーパーワーク

産後は役所に届ける「出生届」だけでは終わりません。アメリカ大使館へも「出生の届出」をし、「パスポートを申請」し、現地に戻る際は、事前に「予防接種を受けさせる」など手続きが多いのです。

産後のひだちに無理してはいけないというのは常識。そのため、実家に戻り両親の助けの得るのが里帰り出産のメリットだというのに、手続きのために走り回わっては意味がない気がしました。

 

 

問題3 出産難民問題

お産を受け入れてくれる病院が見つからないという点。

実際に関東に住む友人が、関西へ戻り「里帰り出産」をしようとしたところ、実家の近くの病院では予約が取れず、遠くまで行かざるをえなかったというのです。地元にお産のできる病院が少ない事を事前に聞いていたので、私自身も難民になる可能性がありました。

 

 

問題4 夫の立ち合い

妊娠が分かった時から、夫は「絶対に立ち合う」と言い張っていました。

しかし出産予定日なんて所詮”予定”。いつ何時何が起こるか分からないのに、私の出産に合わせて休暇をとり、日本へ来るのはとても難しい事だと思いました。

 

 

比較してみた

調べて分かった事柄を一度比較してみることにしました。

  里帰り出産(日本) 海外出産(アメリカ)

妊娠出産費用(正常分娩の場合)

平均 50万円

平均 170万円
自己負担

公的支援が受けられず全額自己負担で 50万円以上

現在加入している保険適用で 20万円程度
病院の予約 帰国し直ちに探す 通院中の病院/ドクター
夫の立ち合い 難しい 可能
一時帰国費用 往復航空券 約30万 無し
出生後の手続き

<日本側>

  • 市役所へ出生届(14日以内)
  • パスポート 申請

 

<アメリカ側>大使館で

  • 出生証明 申請
  • パスポート 申請
  • ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN) 申請

 

<日本側>

  • 領事館へ出生届(3ヵ月以内)
  • パスポート 申請

 

<アメリカ側>

  • パスポート 申請

 

※ソーシャルセキュリティー(SSN)と出生証明は、病院のナースセンターで可能

誰が手続きする

市役所への出生届は両親

その他は、自分で。

領事館へは、自分

その他は、主人が。

 

 

 

 

結局、お金/産後の手続きを考えると

このままアメリカで出産する方がベストだということが分かりました。

日本の両親に報告して、なんとか分かってもらったのも束の間、

主人が突如「再来週、ロサンゼルスに引っ越す」と言い出したのです!!

 

妊娠4ヵ月目でまさかの引越し  →アメリカで妊娠出産④へ

 

 

時系列
2019.01   妊娠検査薬で確認
    産婦人科予約
  6weeks 初診
  7weeks 超音波検査
2019.02 8weeks 妊婦検診 2回目
    血液検査
2019.03 12weeks 超音波検査、出生前診断/Genetic Screening
  14weeks 出生前診断 結果通知
    LAへ引越し!?
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トミー

関西出身、アメリカ在住のライターです。 三十路を目前に一心発起。安定した職を捨て、韓国へ語学留学。日本へ帰国するも、アメリカ人夫と国際結婚しアメリカへ移住。仕事の都合でアメリカ各地を転々とし、現在はLAで子育て奮闘中! 【アメリカ生活情報、海外での妊娠、出産、育児、国際結婚、外国人夫と日本人妻、海外移住、韓国、韓国語、語学留学、ワーキングホリデー、韓国地元情報、駐在妻】

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ロサンゼルス在住の関西人。

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